SXSW 2019 体験記 Part 4(Day 2)
2019年 3月11日(月)
(この記事は、短期連載記事の一部です。最初から読みたい方はこちらからどうぞ)
SXSW2日目。
コーヒー飲んでシナボン食べて、さっそく会場周辺のダウンタウンへ。
コンベンションセンター周辺は、主に音楽系と映画系のポスターがあちこちに貼ってあります。
柱という柱が、ほぼポスターに占拠されていて・・・
ポスターは「貼っていいよ」というルール?習慣?らしく、貼られることを前提に、あらかじめ柱にラップみたいなのがグルグル巻いてありました。
後からズバッと一発ではがせるようになってるんですね。
なのでか、日を追うごとにお構いなしに上にどんどん重ね貼りされていきます・・・。
SXSWの会期始まって4日目の朝ですが、すでに7層くらいになってました・・・。
この日の一発目はJWマリオットに移動。
ホテルのちょっとしたスペースがあるところには、こんな感じで看板が置いてあります。
今回、私たちは泊まったホテルは朝食付きなので気にしてなかったのですが、実はSXSW会場にも朝食が用意してあります。(ホテル会場だけですけど)
マリオットもヒルトンも、早めの時間に行くと、ロビーで朝食が食べられました。(立食ですけど)
来年以降参戦のみなさん! 朝メシはホテル会場に行けば食べられますよ!
そんなわけで、セッションに突入。
かなり人が入ってる、人気のセッションでした。
「UX Hell to UX Sell : Lessons from 100,000 UX Tests」
10万人のUXテストで分かったこと、みたいな話ですが、主にECサイトにおけるUX改善の話でした。
話を聞いてるときは、コンサルっぽい人がバババーっと話すので、よく聞き取れなかったのですが、撮影しておいたスライドを後から見返すと、わりと普通のことを言っているような気もしました。
「よーし、これが10万人のユーザーテストから導き出されたチェックリスト10項目だ! 写真撮るなら今だよ~!」
って感じのことをおっしゃってたんですが、「サイト作成プロセスで××やってますか?」とかしかないじゃないですか。。。
うーん・・・期待してたんだけど、少し違ったかな。
モヤモヤしつつ、次のセッションへ。
次はヒルトンホテルで東京大学発のスタートアップを見せてもらいます。
「TODAI TO TEXAS」というプログラムで、選抜された作品がSXSWで発表を行います。
「Startup from U of Tokyo : Keeping Japan Weird」
先に書いておきますが、日本人が発表するんですが、全部英語です。全員英語で発表されてましたよ。
いやー、すごいよ、今の若い子たちは。テキサスまでやってきて、英語で堂々とプレゼンですよ。そして、今までで一番聞き取りやすい英語で、なんか安らげました。(途中、日本語で「あれ?」とか思わず出るのがかわいい)
でも、すごいよ。(語彙力
内容はこんな感じでした。
- 不可能とされてきた別種の植物を組み合わせ、バイオテクを応用して次世代の農業を担う。
- タバコ属の植物を接木として使う、というところが意外。 ちなみに、形質の異なる植物をつなぎ合わせる(接木)ことによって、味を変化させたり、耐病性を強めたりすることができるそうです。
The Breakfast Machine : Loraine
- 寝ている間に朝ごはんを作ってくれるロボット。
- BACK TO THE FUTURE に出てくるアレ的なものです。 なので、名前のロレインはマーティの母親の名前。
- 折り紙技術を用いた拡大・縮小が可能な居住空間による月の居住施設。
- 小さく折りたたんで月まで持って行って、現地で広げると居住スペースになるというもの。
- 空中で浮上して、人とインタラクションできる魔法の杖。
- 長ーい棒の両端にドローンがついてて、棒がふわーんと宙に浮くんですが、キャッチボールみたいにして棒を投げ合って遊ぶことができるのはもちろん、VRゴーグルと組み合わせて、棒の真ん中をもって空中で中刷り体験みたいなこともできる代物。
- マンガの超高精度な自動翻訳。
- 日本語で書かれたマンガをスキャンすると、吹き出しを自動認識して、吹き出しの大きさはそのままに自動翻訳をかけるというもの 複数言語で出版済のマンガを使って教師データとしてAIに学習させているそうで、回を重ねるごとに、より的確な翻訳がセットされるようになっているとか。
- サーフィンのやり方を板自体が光って教えてくれるサーフボード。 また、七色に光るので、エンタメ性も抜群で、夜中のサーフィンとかがめちゃくちゃカッコよく映えます。(サイト見てみると分かりやすいです)
- 三次元レーザスキャナ 。
- 高速、さらに高精度で3D情報を取得できるので、たとえば自動車製造生産ラインでの自動キズ検出などに活用すれば品質向上に使えるそうです。
っレベル、高っけぇーーーー!
どれも学生さんたち単独で作ったものではなく、インターンの過程で生まれたものとからしいのですが、自由で面白くてSXSWっぽい。
今後、それぞれがどんな感じで発展していくのかが楽しみです。
この日はセッションはおしまいで、あとは色々と見学して回りました。
先輩氏の待ち合わせまではちょっと時間があるので、トレードショーで日本からの出展をチラ見。
コンベンションセンターをウロウロしていると、こんなものを発見。
コーヒーロボット。
人が並んでるところの先頭の黒リュックの方がタッチパネルを操作していますが、ここで好みのコーヒーを注文すると、中で機械が動いて自動でコーヒーが出てきます。(出てくるのは真ん中のスマホ持ってる人のあたり)
ただ、冷静に考えると、単なるコーヒーの自販機で(色々と好みに合わせて調理はしてくれるみたいでしたが)、筐体サイズもけっこうな大きさのため、「実は中に人が入ってるんじゃないか?」と勘繰ってしまいました。その方が面白いし。
そうこうしているうちに合流タイム。
コンベンションセンターをあとにし、LG Inspiration Gallery へ移動。
外見からはステーキハウスだってことは分からないですな。
中に入ると、ロボットがお出迎え。
そのほか、中はとにかくロボットだらけでした。
泣くロボット、怒るロボット、踊るロボっとなど、ロボ多いなーと思っていると、気になっていた「アレ」を発見。
アレですよ、アレ。
CES 2019で話題になってた、アレ。
自動巻き取りテレビ。
すげー 箱の中、どうなってるんだろ・・・。
出す、しまうだけでなく、ちょっとだけ出しておくという使い方もあるみたいです。
ここに、時刻や天気など、ちょっとした情報だけ出す、みたいな使い方ができるようです。
気になったので、横から見てみると・・・
日本人的には、巻物みたいなイメージを持ったので、下から出てくるというよりは横から出た方が面白そうかな、、、なんて。
小型にすると、絵巻物みたいになりそう。
スマホも将来的にはペンみたいになって、巻き取られたディスプレイをクルッペロッと広げて使うようになったりして。
などと妄想しつつ先へ進むと、、、
参考出展で実機での実演はなかったのですが、ご家庭でソフトクリームが作れるマシンのプロトタイプが展示されていました。横にフレーバーカートリッジみたいなのが飾ってありますが、これをセットしてアイスをひねり出すみたいです。
で、驚いたのは、このカートリッジは常温なんだそうで。(たぶんそう書いてあったと思う)
色々あるなぁ・・・と思いつつ先に進むと、
こ、これは・・・!
ご家庭で、生ビールが楽しめる時代が来ましたよ。
こちらは実機展示あり、しかも試飲もありでした!
しっかりと頂いてきましたとも。
いやー、おいしかった。
このスジャータみたいなのの他に、3種類くらい(ホップオイルとか)を入れて作るそうです。
生ビールの試飲に浮かれて説明のパネルを撮ってくるの忘れてた・・・
ちなみに、CES® 2019 Innovation Award winnerも受賞してるらしい。
ほろ酔い加減でLGを後にし、もう一回ソニーさんに行ってみることにしました。
そう、TシャツMサイズがあるかも、という期待をこめて。(昨日のLサイズは試着してみたけどデカかった)
結果、Mサイズありました!
aiboの写真をまたアップして、TシャツMサイズをゲット。
と思ってたら、その横にトートバッグが飾ってあり・・・トートバッグはどうやったらもらえるのか聞いたら、アンケートに答えろ(日本人が日本語で教えてくれた)と言われ、Sonyのイベントアプリからアンケートに回答。
全編英語の質問に四苦八苦しながら回答すること10分弱(長いんだ、設問が)。
なんだかんだ、ソニーさんには色々もらってしまったな。(Tシャツ2枚、トートバッグ、水、あと太鼓叩く動画ももらったw)
ソニーもLGもそうなんですが、会期中ずっとやっているわけではなく、カテゴリとして「インタラクティブ」に含まれるものは前半5日間くらいで終わっちゃいます。
コンベンションセンターでやってるトレードショー(珍品大集合みたいなやつ)もそろそろ終わりが近づいてきたので、見に行っておこうということに。
終わりが近いこともあり、さっきひとりで行った時より、ちょっと混んでました。
このロボですが、直接操作はしてないですが、ソルバルウ(ゼビウスの自機)が死ぬと、恨めしそうな表情で後ろを振り返ります。
けっこうな人だかりができていたのが、コレ。
↓
ついに寿司までシンギュラってきましたよ。
これは、3Dプリンタで作る寿司です。
寿司というよりは、「再定義された寿司」ですかね。
左上の方にあるタンクには米エキスとか色々入ってて、みんなが知ってる寿司ではなく「寿司を再定義した何か(四角い)」が生成されてでてきます。
2020年に実店舗オープンを目指しているそうです。
もともとは「食の転送」というところからスタートしたそうですが、「寿司ではない寿司を再定義した何か」ができる仕組みになったみたいです。
サイトを見つけたので、こちらもどうぞ。
ちなみに、聞いた話だと1貫作るのに30分、1人前の生成に5時間かかるそうです。
2020年オープン、大丈夫なんか?(笑)
進化した寿司をあとにして、歩いていると背の高い女性に声を掛けられ、こちらの説明を聞く。
サイトを見ると「空中しゃべり描きアプリ」と書いてあるんですが、まさにその通りです。
アプリを起動して、マイクボタンを押してしゃべる。で、カメラで映している風景に指でなぞって線を引こうとすると、そこに今しゃべった内容がテキスト化されて現れるのです。
立体的な文字でその場にARっぽく展開されるため、カメラで横からみると、文字も立体の横から見た感じに見えます。
さらに、翻訳機能まで備えているので、なんか色々と活用できそうでした。
たぶんこのYouTubeが分かりやすいです。
Mitsubishi Electric SwipeTalk Air Teknolojisi
続いて声かけられたのが、人工流れ星。
好きなタイミングで人工の流れ星を発生させるため、人工衛星まで打ち上げちゃったそうで。すごいなぁ・・・ベンチャーのスケール超えてるよ。
その他、先ほどの東大スタートアップなどをさらっと見て、「今日の配給」へ。
晩ごはんはホテルの近くの店に行ってみようと、いったんホテルへ。
ホテルから徒歩5分くらいのファミレスへ。
「Chilli's Grill & Bar」という、テックスメックスのお店に行きました。
テキサスはメキシコが近いので、テキサスとメキシコの名をとって「テックスメックス料理」ってのが有名です。
ざっくり言うと、肉と豆とタコスが美味しいです。(ざっくりすぎ)
店内に入ると、テーブルに悪魔の道具がありました。
居酒屋や回転寿司屋によくあるタッチパネルで注文するやつかと思ったらそうではなく、料理がやってくるまで子供が遊ぶ機械でした。
アニメを見たり、クイズやゲームとかが色々できるみたいなんですが、右側にクレジットカードをシュパッとするスワイプカードリーダーが見えるよ。
恐ろしい。。。日本には上陸しないことを祈りたい・・・
魅力的なメニューがたくさんあり、どれにしようかすごーーーく迷ったのですが、やっぱり肉だよねってことで・・・
あんまりテックスメックス感は無いですが、ファミレスだと侮ることなかれ、クオリティが高くとても美味しかったです。
お値段もそんなに高くなくて、毎日来てもいいかも。
そんな感じで、肉で締めて、明日に続く。
Day 3 に続く